再会

もうずいぶん ごぶさたでしたねと
君は僕を呼びとめた
季節はずれの南風に舞う
あいかわらずの長い髪
あれからしばらくは
君を忘れられなくて
眠れぬ夜さえも
ああ やめよう 昔話は
これ以上 思い出をひもとかずに
何も言わずに 行ってくれ
僕は今 新しい恋人を
待っているところだから

ああ 誰より 愛しているよと
僕は今でも言えるほど
心の傷は 浅くはなかった
信じられない エピローグ
時にはむなしさに
君をうらんでみたけれど
今では忘れていた
ああ やめよう 昔話は
これ以上 足跡をさがさせずに
人ごみの中に 消えてくれ
僕は今 君に似た恋人を
待っているところだから
待っているところだから
×