儚な川

聞かせて下さい もういちど
おまえが好きと もういちど
雪に偲(しの)んで 枕をぬらす
赤く燃えても ひと夜の炎
朝に消えゆく 儚(はか)な川

飲ませて下さい 私にも
涙を砕く 火の酒を
雪が結んだ さだめの絆
細い小指の 女のことを
思い出してね ときどきは

泣かせて下さい しみじみと
心を告げる 別れ橋
傘につもった 名残りの雪の
白い重みは あなたの情け
明日は流れて 儚(はか)な川
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