風の休日

光の粒子(つぶ)踊る水を
キミは両手で そっとすくって
ボクの口に 近づけたね
風も吹くこと忘れてた午後

むせるような草のかおり
どこかで鳥の羽音(はねおと)がした
知らず知らずキミをきつく
抱きすぎていたことに気づいた

なぜ人は幸せに立ち止れずに歩き出すのか
その先に何かを求めて

風の休日には キミを思い出すから
向かい風ばかり選んで
歩いてく生き方しかできない

理由(わけ)などなく人は出逢う
そのくせ愛の意味を探して
雨の音に 雲の影に
心の声を重ね合わせる

なぜキミはあの時 笑ってボクに手を振ったんだろう
バス停に残った青空

風の休日には キミを思い出すから
向かい風ばかり選んで
歩いてく生き方しかできない

指と指を繋いで 草の海に遊んだ
あの日いた風はどこかで
今もまだ永遠を捜す
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