Gloria

愛しさはすぐ近くに
ほんとうは居たのでした
冷たい両手で
貴方の頬を包み
長い旅を終えたような
静かな安らぎの中
ひとりを悼んで
少しだけ泣きました

Gloria
全て世はこともなく
午後の陽射しあかるく
幸せの歌響き
雲雀の丘は光る
貴方と共に行こう
この坂道を行こう
むせかえるほど薫る
若草を踏んで

果物のかたちをした
まあるい楽器のように
貴方が奏でるかなしみとよろこびが
私を洗い揺さぶり
いたみとなぐさめが今
貴方を愛せる
心をつくりました

Gloria
なにかやさしいものが
確かにここにあって
幸せの歌うたう
その儚さを行こう
愛と希望のために
涙と贄(にえ)のために
眩しい夜と昼の
はじまりを踏んで
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