桜は桜

空一面のこの花吹雪
あなたの目にも見えていますか
今は逢えないあなたの背中(せな)で
共に見ていた昭和の春を

ご無沙汰でした 故郷の道
あの日別れた 駅までの道
25年の不孝の旅を
帰る燕に 叱られました

時は流れて 人は老いても
変わらぬものがあるようです
川の流れに 棹さす男が
一人くらいは いるものです

あなたの前で両手あわせて
つぶやく声に風が答える
過ぎてはじめて気付くやさしさ
ふるえる月に舞い散る桜

ご無沙汰でした 故郷の空
あの日見上げた 花酔いの空
25年の不孝の旅は
あなたの胸に 続いてました

時は流れて 人は老いても
変わらぬものがあるようです
川の流れに 棹さす男が
一人くらいは いるものです

時は流れて 人は老いても
変わらぬものがあるようです
桜は桜 何処(いずこ)に果てても
また来る春に この場所に咲く

桜は桜 何処(いずこ)に果てても
また来る春に この場所に咲く
×