ふたりづれ

山の沢水 木の葉をくぐり
忍んで耐えて 流されて
いつかは陽もさす 海に出る
お前ひとりを 泣かせるものか
惚れて 惚れられて そのままで いいんだよ
涙ふき合う ふたりづれ

浮いて沈んで その底みれば
きらめく川の にごり水
冷たく曲がった 噂さえ
笑顔ひとつで 支えてくれた
惚れて 惚れられて ありがとう この命
夢とお前の ためにある

苦労ばかりの その手をさすりゃ
ささくれ指の あたたかさ
目と目が互いの 風を読む
遅い春ほど いとしさつのる
惚れて 惚れられて そのままで いいんだよ
生きる倖せ ふたりづれ
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