夕立

いつの間にか 出会ってしまった僕らは
太陽さえも 味方に出来ないまま

8月の光る海は 二人には眩しすぎる
普通の恋人に どうしても なれないから

いつだって僕たちは 彷徨う風のように
ひたすらに愛し合う場所を探してた
夏の午後 夕立が君をさらいそうで
少しでも離れているのが怖かった
細い腕 濡れた唇 抱き締めてた

信じ合える人は 他にもいたけど
求め合える人は 君しかいないと

真っ直ぐに伸びてゆく 夏草が香る夜は
僕はなぜか背を向けて 負けそうになってしまうけど

いつだって僕たちは 揺れる波のように
繰り返し 同じ場所をただ歩いてた
夏の夢 君だけが消えてしまいそうで
少しでも離れているのが怖かった

いつだって僕たちは 彷徨う風のように
ひたすらに愛し合う場所を探してた
夏の午後 夕立が君をさらいそうで
少しでも離れているのが怖かった
長い髪 濡れた体を 抱き締めてた
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