Kana-shimi橋

柳川は並倉の赤煉瓦 殿の御花の白壁に
叶わぬ恋を捨てに来た 折から不意に忍雨
この恋を最後にもう二度と 渡らないと誓ったのに
Kana-shimi橋で袖を引く あの日恋しと咲く躑躅

見送るばかりの切ない恋でした
捕まえられる筈もない恋でした
一度立ち止まってくれたというのに
手を振ってしまった
Kana-shimi橋

掘割の小舟の紅い傘 花嫁の真白の綿帽子
水に映る柳の碧 町に似合いの花曇り
叶う恋あれば叶わぬ恋 幸せあればふしあわせ
Kana-shimi橋ですれ違う 咲くはずもない桐の花

見つめるばかりの切ない恋でした
抱きしめられたい哀しい恋でした
答えなど分かってはいるけれど
もう一度聞いてみたい

見送るばかりの切ない恋でした
捕まえられる筈もない恋でした
一度立ち止まってくれたというのに
手を振ってしまった
Kana-shimi橋

嗚呼 恋を弔い 夢を弔い
生まれ変わりましょう
嗚呼 忘れ得ぬ人 忘れ行く人
時は過ぎてゆく

嗚呼 恋を弔い 夢を弔い
別の人になる
嗚呼 さよならさよならと白い雲が流れゆく
ひとり Kana-shimi橋
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