陽気なゴースト

そいつが始めてドアをノックしたのは
雨の降る 寂しい夜
人懐っこくて えらく物知りで
面白い話たくさん聞いたよ
夜が明けて ガラクタ転がってる

週に一度は必ずやって来た
友達もいっぱい連れて
僕の仕事が忙しくなった
パーティーはもうお開き
この仕事が片付いたらまた遊びにおいで

もう暮れていく街 あのゴースト達は
今どこで酒を酎み交わしているの

あれからどれくらい時が経ったんだろう
ふと奴らを思い出したんだ
プッツリあの晩から姿を消した
ノックの音はもう聞こえない
僕と言えば退屈な日々に逆戻り

そして雨の夜 誘われる様に僕は
ある扉の前に立っていたのさ

そして雨の夜 誘われる様に僕は
その扉をなぜか叩いていたんだ
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