おんな男鹿港

親の根性 受け継ぐからは
海に 生きると 言うあなた
小雪まじりの 荒波めざし
巻いた 錨(いかり)の たのもしさ
留守をひと冬
まもる女の 男鹿港(おがみなと)

網の重さに 掛け声かけりゃ
鱈(たら)も ホッケも 躍るだろ
御神酒(おみき)供(そな)えて 大漁を祈る
母も 私も 浜育ち
今日も 明日(あした)も
無事を案じる 男鹿港(おがみなと)

日本海なら 船方(ふなかた)ぶしに
舵(かじ)も 帆綱(ほづな)も 鳴るだろう
冬の寒さに 嘆(なげ)かず負けず
待つは 大漁の 帰り船
春の光を
胸に呼びたい 男鹿港(おがみなと)
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