風の引力

ここいらあたりの引力はおかしい
体が君に沈んで動けなくなる 迷えなくなる

僕のことなのに僕よりも詳しい 君の言葉に乗るよ
嫌なできごと 忘れるための努力は
もう止めにしよう もう終わりだ

君は夏の日の 風のやり方で
僕のページをめくって行く

君の心を引き算してみる
最後に残ったものが僕じゃなくても 今は確かに惚れてる

いつも答えを知りたがるような そんな毎日だった
眺めのいい景色ばかり追いかけては
自分が景色になってしまうね

君は夏の日の 風のやり方で
僕の背中を 押して行く

乾いたシャツのそばで 夏の影がゆれる
僕は君の側で 背伸びをする

君は夏の日の 風のやり方で
僕のページをめくって行く

君は夏の日の 風のやり方で
僕の背中を 押して行く
×