あかんあかん

ああ つらいけど別れよう
もうこれ以上は あかん
暮らしたのは 三月(みつき)と少々
大川の
夕日の見える 窓に来て
いつも鴎が 気を揉んだ

「ほどほどにシィや
深間にはまったら ほんまにわやや…」

あかん あかん ほんまにあかん
けど 後ひくなぁ あの人…
ああ 浪花の流れ唄

ああ 水割りも五杯目ね
もうこれ以上は あかん
足許より 心がふらつく
曽根崎の
いつもの店の 止まり木で
ママが真顔で 囁いた

「ほどほどにシィ
本気は身の毒や ほんまにこわい…」

あかん あかん ほんまにあかん
けど 後ひくなぁ あの人…
ああ 浪花の流れ唄

あかん あかん ほんまにあかん
けど 恋しいなぁ あの人…
ああ 浪花の流れ唄
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