甘い手

遠くから君を見ていた
いつもより明るい夜だった

ゆっくりと歩みを止めて
言葉も記号も忘れて

はじめから はじめから 何もない
だから今 甘い手で僕に触れて

遠くから君を見ていた
反射する光にまぎれた

愛されることを知らない
まっすぐな犬になりたい

くり返し くり返し 楽しみに
日をつなぐ 甘い手で僕に触れて
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