マーマレード・フレイバー

何でもない時のやさしさ
目が合う度 笑顔だった
それだけが理由ではないけれど
近付くとふわり香った
陽の光のように落ち着く香りに
心はずむ

占いなんて信じてない
でもお似合いらしい星座
少しずつ芽吹く気持ちに
何となく気付き始めてる

春風が通り抜けた
マーマレイド・フレイバー
はじまったこの恋を
きみはまだ知らない

あいさつから変に意識
笑い方がぎこちなくなっちゃったんだ
ねぇ、どう見えてる?

この空間がふたりだけの
秘密の場所だったらいいのに
きみに向け 聞こえないように
小さな声で呟いた
「好きだよ……」

そばにいたら ため息すら
ほんのり甘くやさしく (なってく)
会えないほろ苦さだって
大切なアクセント なんてね

木漏れ日が照らすベンチ
きみを見てた
陽射しの向こう側で
いつも待っている

春風が通り抜けた
マーマレイド・フレイバー
はじまったこの恋を
きみはまだ知らない
すぐ分かるよ……
待っててね
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