月下美人

恋する女は 真夏の花びら
激しい生命の蕾(つぼみ) 胸に疼(うず)く花よ

愛されるために 咲いて朽ちてゆく
喜びと背中合わせの儚(はかな)さよ あゝ

窓にこぼれゆく 星砂時計
いつか尽きるのなら
傷をつけるほど 綺麗に
体を開きたい

玉響(たまゆら)の夢に 深い接吻(くちづけ)を
誰にも抱かれても あなたを忘れないために

愛させるために 咲いて朽ちてゆく
金の月光へ 願いの矢を放ちながら

窓にこぼれゆく 星砂時計
いつか尽きるのなら
傷をつけるほど 綺麗に
体を開きたい

恋する女は 真夏の花びら
激しい生命の蕾(つぼみ) 胸に疼(うず)く花よ
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