知っててね

まだ指先に、あなたの柔らかい髪を撫でた感触が残っているの
あなたの髪が、あたしの睫毛を揺らすほど近くに居れたのは時のいたずら

あたしは二度とあなたには触れられない
もう二度と もう二度と だから

きっと一度も伝えないままに
あたし、あなたと離れてしまった
知っててね。あなたが思った以上に
あたし愛してた。

そういいわけ。聞きわけのいい大人のふりしてはみたけれど臆病がゆえ
あなたのことを疑ったわけではないから。 あたし自身をね信じきれずに。

あなたは二度とあたしには振り向かない
もう二度と もう二度と だから

きっと一度も見せないままに
あたし、あなたと離れてしまった
知っててね。あなたが思った以上に
あたし寂しくて。

本来のあたしはとてもわがままなのよ。
あなたを困らせる程に
どうせ離れてしまうなら、困らせてみたかった。

きっと一度も伝えないままに
きっと一度も見せないままに
あたし、あなたと離れてしまった
あたし、あなたと離れてしまった
知っててね。あなたが思った以上に
あたし、愛してた。
ずっともっと愛してた。
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