カラス

僕の心は 4本の細い釣り糸で
綺麗に吊るされた ガラスの球体
こうして僕の詩は また「僕」ではじまる
僕は傷つけた 鋭利なところで切りつけた
君を傷つけた

ガラスは 落ちたら割れてしまう
糸がたったの1本でも
切れてしまったら割れてしまう
僕が悪い

“何故 この世界は 自分の目からしか見れないんだろう
あなたの目や 君の目で 世界を見れたら 何かが変わるはずなのに”

決めつけて 御託を並べてる
おっさんがまた偉そうに
そして僕は「御託」と決めつけてる
ノイズが響く

ドライヤーの電源ボタン そっと入れよう
ノイズを消したい みんな消えろ
ぜんぶ消えろ ぜんぶ消えろ
聴こえるのは
風の音と耳の水が 揺れる音だけ
“何故 この世界は 自分の目からしか見れないんだろう
あなたの目や 君の目で 世界を見れたら 何かが変わるはずなのに”

君の目が欲しい
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