104Hz

青い空は海のよう
泳ぐように 沈むように
溺れたら最後だと
下を向く虚な顔が一つ

泡沫の恋のよう
跳ねるように 落ちるように
終わりは突然だと
綻んだ笑顔の奥死んだ魚に似た
遠い目が二つ

空を舞えたらどこまで飛べるか
雲を抜けたら光が差すのか
羽はなくとも鯨は空を飛んでいる
雲を泳いでる

独りきりで泣いた夜に出会った
この世で一番孤独な鯨(こえ)
独りきりで泣いたと思っていた
ふたりきりだった
同じ温度で唄えたなら

空を見上げた その先に見えた
雲を泳いだ 孤独も希望だ
聴こえなくとも誰かを想い鳴いている
今も唄ってる
響いてる

青い空は海のよう
潜るように 沈むように
泳げたら幸せだと
上を向く虚な顔が一つ
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