私の讃美歌

憂いの数だけ
手にした 美しさを誇れ

貴方は負けない
嵐の中で咲き誇る 薔薇はそう
一輪で良いの

ワイン傾けて
セラピスト気取り
誰か助けた つもりの私
目元潤ませて 聞いてくれるけど
救われたいのは 私です

敵ばかりを 作りながら
手にした暮らしも 今は
それなりには 気に入ってるの
褒めてあげましょう

あなたは負けない
嵐の中で咲き誇る 薔薇はそう
一輪で良いの

ひたすらに遠く伸びた雪道に
途方に暮れる 朝があっても

孤独だけに 気を許して
虚ろな私を 貴方
見抜いたのね
深い傷はまだ癒えないけど そう

弱さを隠せぬ その瞳に 魅せられたいの

私は死なない
嵐の中で咲き誇る 薔薇はそう
枯れはしないの
耐えざる日々にも 折れない花枝を
守り抜く 気高さを
忘れないから
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