信濃あたりで

風の吹くまま 慕(おも)いのままに
行(ゆ)けどみれんの 恋もよう
浮雲みたいな 心情(こころ)を抱いた
女ごころの せつなさを
どこに流そか 千曲川(ちくまがわ)
明日は木曽路か安曇野(あずみの)か 信濃あたりで

なみだ重(がさ)ねの 二足三足(ふたあしみあし)
宿の灯りで 身をよせる
いつか旅路の 思いにささる
夜の飯田線(いいだ)の 軋む音
みれん暈(ぼか)しの 天龍峡
明日は上田城(うえだ)か松本城(まつもと)か 信濃あたりで

揺れるこの身に よせては返す
雨が夜風が 身をせめる
いつかはきっと いいことあると
祈るこころの 善光寺
夢をください 諏訪大社(すわやしろ)
明日は白馬か黒姫か 信濃あたりで
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