忘れな月

静かな夜に 月明かりだけが
2人の影を見つめていた
涙がそっと流れてゆく音を
溜め息だけじゃ隠せなくて

繋いでた あなたの手に
もう二度と触れなくても、
平気だよと笑ってみせるから
優しくなんてしないで

会いたくて 会いたくて 心で叫んでた
もう届かない あの日の2人に
愛しさも 悲しみも
あなたがくれた全てのものを
思い出に出来ない
今はまだ ここにいさせて

朝目覚めれば すぐ隣にいて
髪を優しく 撫でてくれたね

同じ形の鍵を2つ並べて
ずっと変わらずにいると思ってた

すれ違う 心の音
いつからか聞こえてたね
傷つけ合う事さえできずに
泣く事しかできなくて

抱き締めて もう一度 壊れるほど強く
どんな痛みも ただ残ればいい
信じてた約束も
あなたがくれた言葉の1つも
消えてしまう前に
この胸に刻み込んだから

あなたと出会って 私の中に
こんなにも涙があるって知りました
夜空を見上げれば 月が見えるように
あなたが見えたらいいのに

会いたくて 会いたくて 心で叫んでた
もう届かない あの日の2人に
愛しさも 悲しみも
あなたがくれた全てのものを
思い出に出来ない
今はまだ ここにいさせて
×