あゝ涙

あゝ涙がどうしてこぼれる
あなたの腕に眠るのに
果てしない海の
まぼろしを漂う

あゝ唇どれだけふれても
つのる慕いの半分も
届いてはいない
さみしさが消えない

離さないで離れないでこのまま
ふたりでなら強くなれるかならず
離さないで離れないでいて決して
あなたと生きるために
わたしはいるから

あゝ信じた運命があるなら
迷うことなく身をあずけ
どんな過去さえも
惜しくない ほんとに

離さないで離れないでこのまま
愛の意味を見つけられるかならず
離さないで離れないでいて決して
あなたと出逢うために
わたしは生まれた

悲しみの雨が降れば
微笑みの傘になれる
木枯らしにこの手が痛むなら
この胸に手を重ねて

あゝ涙がこんなにこぼれる
心の海を行く舟は
たどり着く場所を
永遠に知らない

離さないで離れないでこのまま
ふたりでなら強くなれるかならず
離さないで離れないでいて決して
あなたと生きるために
わたしはいるから
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