春に僕はなくなる

酷く荒れた空にも
ひとつ時は流れる
意味を求めすぎた僕も
いつか、花になる

でも止めどなく訪れる不安を
乗り越えて走れ

桜舞い上がる春がやってきて
淡く流れる風を聞けば
たわいないことが愛おしく
遠くで夕日が沈む

何を伝えようにも
今は言葉ひとつもない
春を迎えるたびに
僕は足りなくなる

まだ肌寒い風に吹かれ明日を
待ちわびる花よ

桜舞い上がる春がやってきて
淡く流れる君の元へ
届かないことも恐れずに
思いは春風となれ

狙い通りの明日が来なくても
春は訪れる

たとえ立ち止まるような時だって
いつも、心で見守るから
たわいないことで笑えれば
心は春風となる

舞い上がる春がやってきて
淡く流れる風を聞けば
間違いなんて恐れずに
見上げたい

舞い上がる
間違いなんて恐れずに
見上げれば空は青い
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