蛍光

目覚めると君の影はもうなくて
空っぽの部屋に一人だった

少しわがままなとこも
すぐに拗ねて泣き出すとこも
不意に見せる笑顔で許しちゃうね

君は ずるいよ

このままきっと光る様に僕らいつまでも
枯らさないで笑って
終わらないで抱きしめて
ただいまと君が帰ったような気がして
振り向いてもまだ居なくて
寂しくなってしまった

君が言う“好き”の二文字も触れる手も
冗談混じりで嫌いだった

深夜 二人映画鑑賞会
僕のおすすめに不満気な君
だけど 同じシーンで泣いていた

やっぱ ずるいよ

このままきっと光る様に僕らいつまでも
枯らさないで笑って
終わらないで抱きしめて
なんか今も君と笑ったことばかり
思い出して寂しくなって 今も帰りを待つよ

君はいつだって余裕な顔で
僕の世界の全てを奪って
我が物顔で颯爽と歩いてる

君はいつだって分かったように
僕の世界に割り込んで入って
全てを掻き乱すように去ってく

ほんと ずるいよ

このままきっと光るように僕らいつまでも
枯らさないで笑って
終わらないで抱きしめて
たった今も君が笑ってそばで茶化すから
なんだか嬉しくなって
君の帰りを待ってた時間でさえも
僕は愛しく思えてしまった
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