冬列車

もうどのくらい眠っていたかしら
カタカタ揺れる窓が冷たい

暗い海の底深く線路は続いていく
あなたの温もり確かめるように
顔を埋めた

離さないで 離さないで
行方しれずの冬の列車
いつになれば たどり着くの
誰もいない 愛の果て

あなたはきっとやさしい人だから
何も言わずにいてくれるのね

過去(きのう)へ戻る乗車券(きっぷ)をそっと破り捨てた
平気なフリしたのに泣いてる私が
窓に映ってた

離さないで 離さないで
このままずっといられるなら
どんな夜も 寒い夜も
越えていける 愛の果て

離さないで 離さないで
行方しれずの冬の列車
いつになれば たどり着くの
誰もいない 愛の果て

離さないで
×