今はまだ朝焼けの空も知らない
相も変わらずその手を伸ばし鳴いていた

不意に覗く小さな目を網戸越しに眺めている
君はそのままでいてねと 今年も見送る

朝焼けの空を彩る恐れも知らない
愛も分からずその手を
伸ばしていたのが嘘のようだ
何事もないことを願っている
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