白い鳥

さっきまでの青空が嘘のように 大粒の雨
慌てて駆け込んだ軒先で 君に出会った

群れから逸れてしまったのかい 似た者同士だ
まっすぐに飛んでゆけることなんて そう多くはない

濡れた羽根休ませながら 何度も空を仰ぐ

今 風向きが変わった 追い風になるのを
ずっと 待っていたんだ 君もそうだろう
その真白な羽根をめいっぱい あの空に広げて
はばたけ はばたけ すぐに行くよ 僕も

まるで始めての景色のようさ 見慣れた街も
雨降り続きだった日々に 洗い流されて

移ろうばかりの世界でも 変わらないものがあるから

僕らと同じように 泣いたり笑ったり
君にもあるのでしょう 表に出さないだけで

誰かの幸せを願う祈りは届くはず
どこかで君を 待っている人がいる

今 風向きが変わった 追い風になるのを
ずっと 待っていたんだ 君もそうだろう
その真白な羽根をめいっぱい この空に広げて
はばたけ はばたけ すぐに行くよ 僕も

はばたけ
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