芝生

寝転んで微睡むのにうってつけだった
ほっぺたを撫でるその手が温かかった
お日さまの光を浴びるように出会った
かかとの黒子が不思議と美しかった

それは芝生、昔の芝生
昔の芝生は柔い

寝転んで微睡むのにうってつけだった
いつから伸びすぎたのかは分からなかった
彼女は私を突き刺すように去った
ズボンをはたいてあちらの方を見やった

それは芝生、隣の芝生
隣の芝生は青い

夢にも出てきそう

それは芝生、隣の芝生
隣の芝生は青い

なぜなら
ブラッシングがなっている
手入れがなっている
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