鶯便り

鶯一声 根雪が溶けりゃ
嫁いで二度目の 春が来る
紅梅がさねの 便せんに
孫が出来たと 言う知らせ
めでためでたが 重なって
嬉し涙が ついホロリ

自慢の娘だ 愛敬者だ
心配なんかは しちゃいない
人生晴れたり 曇ったり
雨も時には 降るだろが
傘におまえが なればいい
いつも笑って いればいい

迎えてもらった お袋さんを
一生大事に 労(いたわ)れよ
こっちのことなら 気にするな
飯の仕度も もう慣れた
今度鶯 鳴く頃に
孫の顔でも 見せてくれ
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