七角錐の少女

完全な円錐の形したきみの家
透きとおる藍色の夜空めざし のびていく
きみの家は高く高く 細長くのびていき
今やそれはひとすじの 銀色の糸のよう

僕は今歩いてる きみの家につづく道
完全な直線の 幅のないこの道を
歩いても歩いても たどりつけぬきみの家
時は白く凍りつき 距離は無限の罠の中

七つの星に飾られた 七角錐の少女
日がな一日 はかりつづける
自分の辺の長さ

闇の中 光る鏡が映しだす不等辺
完全な円錐に隠された その姿
どうしても耐えられない きみは決して認めない
誇り高いきみの家は 空をめざしのびていく

七つの城に守られた 七角錐の少女
いつまできみはそこにいる
いつまで窓を閉じて

歩いても歩いても たどりつけぬきみの家
愛してる 愛してる 泣きながら僕は叫ぶ
叫んでも叫んでも とどかない僕の声
愛してる 愛してる 泣きながら僕は叫ぶ

歩いても歩いても たどりつけぬきみの家
愛してる 愛してる 泣きながら僕は叫ぶ
叫んでも叫んでも とどかない僕の声
愛してる 愛してる 泣きながら僕は叫ぶ
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