帰り道

残酷だ 今の私は
あの時流した涙に
あの時交わした会話に
どれだけの嘘が 紛れてたの

ガラス窓の向こう 行き交う人たち
やけに静かな 時間が怖くて

なんでもない日常が
たった一言 口にするだけで
なんでもある日常に
変わってゆくなら
出来れば何も言わないでいたい

臆病だ 君が思うよりずっと
今だって 終わりを待ってる

仄かに漂う たばこの煙が
今にも泣きそうな
この目に 染みるから

なんでもない日常が
たった一言 口にするだけで
なんでもある日常に
変わってゆくなら
ずっと口を閉じていたいよ

僅かに残る たばこの煙が
今にも溢れそうな 涙を誘うから

なんでもない日常が
たった一言 口にするだけで ah ah
なんでもない日常に
変わってしまうなら
出来れば何も言わないでいたい
言葉なんて知らなくていい
届かぬ想い そっと心に
優しくしまい込んだ 帰り道
×