泡沫な二人

一瞬の淡い期待にそそのかされてみたい

曖昧な気持ちは夏と
相まって恋に見えたんだ
僕はまだ君を下の名前で
呼ぶ事ができない

意識してしまうな
君が取る行動の全て
ガラス越し目が合うと
君は悪戯に笑う

一瞬の淡い期待にそそのかされてみたいけれど
流れ星にお願い 僕に意気地をくれよ

「終電、何時?」
「もう行っちゃったよ」
「今日どうするの?」
「どうしようね」
一問一答の中で
模範解答探す

雰囲気を掴めずに
確認ばかりしてしまう
この後の展開を
君は知っているのかな

夏の甘い誘いにもてあそばれてみたいけれど
泡みたいに弾けて 終わらせたくないんだ

一瞬の淡い期待にそそのかされてみたいけれど
流れ星にお願い 僕に意気地をくれよ

今夜の二人が明日の関係を決めてしまうのに
僕らはまだYES or NOを決められないで
探り合っているんだ
意気地なしの心を抱いて

一瞬の淡い期待に
夏の甘い誘いに
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