モーテル向かうバイシクル

「緊張してる?」
「してない」
オレンジ色の世界
よろめいてる照れながら ああ

誤魔化すように振り向く赤ら顔は
眩しい景色の中溶け込んだ

モーテルに向かうバイシクル
君の背中の熱を耳で感じて
微かな 戸惑いに泣いてる
そんな奇跡のような情緒
青春抱きしめてた

余裕なんてないのに
余裕のフリをしてた
君の顔がいやらしい ああ

特別じゃないと知るのにこんなにも
こんなにも時間(とき)が経ってしまった

モーテル後もバイシクル
帰り道はどうしてか思い出せない
恥ずかしい 裸の一部始終
何故か頼んだビーフシチュー
こびりついて離れてくれない

モーテルに向かうバイシクル
君の背中の熱を耳で感じて
微かな 戸惑いに泣いてる
そんな奇跡のような情緒
青春抱きしめてた
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