秋の夜長の数え唄

ひとつ ひと目で 惚れたのに
ふたつ 振られて 迷い道
みっつ 未練に 目覚める鬼が
あなた 恋しと ぐずる夜は
よっつ 酔わせて 寝かせましょうか

酔えば 涙の 雨が降る
見上げた 空の お月さん
明日 天気に しておくれ

いつつ いつまで 待ったって
むっつ 無駄だと 知りながら
ななつ 並べた 思い出まくら
抱いて さすって 泣くよりも
やっつ やっぱり ほかしましょうか

秋風(かぜ)に 火照りを 冷まされて
涙に 霞む お月さん
明日 天気に しておくれ

秋の夜長の数え唄
九つ十で 夢ん中
明日 天気に しておくれ
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