金木犀の香りがわからない

きれいな字だねって
君は言ったね
その日からずっと
君の名残の中だ

机の上じゃなんとでも
頭の中じゃいくらでも
着飾れるのにな

金木犀の香りがわからない
なんとなく分かったように
話を合わせてきたけれど
本当はどんな香りかわからないまま
また 秋が終わる

どこにいるのって
君は言ったね
最初からきっと
君は気付いてたんだ

勇気があればあのときも
心開けばもうちょっと
強くなれたかな

金木犀の香りがわからない
なんとなく分かったように
話を合わせてきたけれど
本当はどんな香りかわからないまま

また 花は落ちる
もう終わりだって
君は知ってた
愛の意味をずっと
僕は間違えたまま
×