花火

“明日は晴れるか”
宵の帳よ
祈るように 春待ち
追慕に雨催い

いつか貰った言葉傘の中
同じ月を見ている
世界の隅っこで

光が咲いたんだよ
喉の奥が熱いよ
その声が鼓膜に触れるたび
君へ走りたいと言う
君を抱き締めたいと言う
瞼の夜に灯った愛情

君を忘れた 思い出はいらない
君が居ない世界に 音楽は鳴らない
朝はもうこない

君を愛してる

光が咲いたんだよ
喉の奥が熱いよ
その声が鼓膜に触れるたび
君へ走りたいと言う
君を抱き締めたいと言う
瞼の夜に灯った愛情

そしてまた散ってったの
静けさとふたりぼっちで
嗚呼、この耳鳴りと今日も眠ろう
光が咲いたんだよ
光が咲いたんだよ
“明日は晴れるか”
君に今 会いたい
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