ルイーズと黒猫

道端にしゃがんだルイーズと黒猫
拾い上げた小石ひとつ
ゆっくり起き上がり歩きはじめる
おぼつかない足取りでも

陽のひかり
そっと手を伸ばして摘んだ
一輪の花

やせた足にじゃれる猫
風のにおいそれだけでいい

散歩から帰ったルイーズと黒猫
お茶を入れてひと息つく
テーブルに広げた新聞の波
いつのまにかうたた寝して

夢をみた
夢でしか行けない場所で
あなたに会った

胸のなかに映る空
手をつないだあなたの体温
やせた足にじゃれる猫
風のにおいそれだけでいい
ルイーズと黒猫
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