夏の十字路

バス停に吹く風が 報せた季節は
自由を試した 白線の向こう

自分をはみ出しそうな気持ち
静かな光に溶け合う 陽だまりの中

未来のどこかで 想い出と会えるなら
向日葵のような 笑顔みせて

なつかしい声に 振り返るような
不意をつく風 海をめざして

制服が追いこしてく影
膨らむ袖には 花びら揺らしながら

はじめての町で 気まぐれを信じたい
遮断器の向こう 手を振るから

まだ気がついてない ときめきや不安も
すぐそばで輝いて

未来のどこかで 想い出と会えるなら
僕は僕らしく歩き出せる どこまでゆこう
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