Babel

翼が傷ついた
天使を看ていた
互いの優しさに
惹かれ合った

神は告げる
人如きが
天使に恋するなど
赦すことはない
繋がれた手
無残に引き離され

この恋
届かない
バベルの塔のように

天使の瞳に
魅せられた想い
「彼に届けよ」と
詠い続けた

神は怒る
天使に寄り
罪を重ねる者
天罰を下す
愛した日々
少女の記憶を消した

この愛
崩れた
バベルの塔のように

夢に現れる
姿は誰なの?
涙で濡れた枕
朝日が照らす

神は夢を
見ることなく
人に手を差し伸べず
淡い恋の夢
永遠に
少女の胸にくすぶる

この声
消された
バベルの塔のように

この愛
崩れた
バベルの塔のように
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