奄美小唄

名瀬の港の 夕波月に
誰を慕うて 千鳥よ啼くか
カナシャルチュヌ ナチカシャヤ
奄美娘は 芭蕉の蔭で
泣いて内地の 加那を加那を偲ぶ

定期船なら 鹿児島通い
なぜに届かぬ 内地の便り
カナシャルチュヌ ナチカシャヤ
雨は娘のせつない涙
立神沖の 岬(はな)に岬に降る

恋の蛇皮線 情の鼓
加那と唄うた 奄美の小唄
カナシャルチュヌ ナチカシャヤ
あの夜偲んで 黒髪ぬらしゃ
百合が散る散る 白い白い百合
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