瑪瑙の月

ふたり裸のまま寝転んで
天井を見上げて笑っていた
閉め切ったカーテンの隙間から
微かに月が覗いてた

星は子供みたいにはしゃいでる
風は騒ぎ疲れ眠ってる
あなたの吐息が夜に溶け込んで
静かに目を閉じた

永遠と言う言葉が記憶の海を彷徨ってる
小舟に乗った私は これから何処へ向かうの?

心の中にしまっていたものは
残らず全部捨ててしまおう
あなたがくれるその温もりすべて
受け止められるように

月が陰り灯りを落とせば
まるでこの世界に二人きりみたい
淡く甘い夢に攫われた
私をずっと離さないで

星が夜空を描くように
風が季節を運んでいくように
変わっていくから綺麗なんだねと
あなたは呟いた

ありふれた恋の歌が記憶の海をループしてる
愛してるなんて言葉は まだ似合わないけれど

私の体汚していたものは
きれいに洗い流しておくわ
あなたがくれるその愛情すべて
飲み干してみたいから

悲しい嘘も隠していた過去も
残らず吐き出してもいいかな
あなたがくれるその温もりだけで
満たされていたいから
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