さよなら天使

ある雨の日の朝
天使は出てった
元の場所へと帰っていった

羽根を濡らしちゃ
空も飛べないだろう
なのにあなたはもういない

いままでの時間は
いったいなんだったの
こんなにも
あなたが好きだったなんて

さよなら天使
いかないで
孤独な天使
ぼくをおいてかないで

こら 悪魔よぼくの背中まで押すな
元の場所へと戻さないでくれ

優しい声が忘れられない
その声でぼくを
もいちどだけ

心配はいらないよ
そのどしゃぶりは
いつかやむから
ぼくは虹でも見るよ

さよなら天使
いかないで
嘘でもいい
泣いて戻ってこいよ

さよなら天使
雲の上
あなたは天使
消えそうな夢の中
おいかけて

ありがとう天使
もう泣かないで

この世界に天使は
たったひとりだけ
ぼくの天使を
返しておくれ
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