はらはら

雨は 夜のうちに通り過ぎて
生乾きの道 いつもよりも早足で 駅へ

昨日は ちょっと飲みすぎたな
まだ少し ふわふわしてる

冷たい風に 首筋撫ぜられて気づいた

いつかこの 行き場をなくした気持ちが
どっかに向かう日が来たときは
それが ちゃんと
君を忘れる ということなんだろうな

いつだって虚しいな 足りないんだよ
ないものねだったって

散るべきときに 散りそびれた花びらが
僕の歩く道に落ちる
はらはらと

喉は 甘い蜜じゃ潤わなくて
でもカルキ臭い水を飲むのは ごめんだ

冷たい風に 首筋撫ぜられて気づいた

いつの日か 幸せだ、なんて
言える日が来たときは

いつかこの 行き場をなくした気持ちが
どっかに向かう日が来たときは
それが ちゃんと
君を忘れる ということなんだろうな

いつだって虚しいな 足りないんだよ
ないものねだったって

散るべきときに 散りそびれた花びらが
僕の歩く道に落ちる

はらはらと
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