ペーパー・ダイヤモンド

幼い頃から貴方のことなど
どうでもいいと云ってたの
わたし いつも素敵な人に囲まれて

花束を重ねた机の 抽斗のその奥に
いらない いらない 紙で折られたダイヤモンド

多分でもね ずっとずっと光っているの
困って散々な日々よ
今更わたし きゅんきゅんしてる

何故行くの ずっと傍にいてほしい 嗚呼
いつからか わたし変ね 勘違いだったわ
そんなこと らしくない 云えないわ

何故に微笑むの ずっと傍にいられないなら
サヨナラを教えないで 覚えたくない
最後までいい子でいられなくて

泣き言を冷蔵庫の中でひとしきり云って
新しいわたし誕生 ひとりきりのバースデイね

食べかけのケーキに突き立てられた木苺たちは
とがって とがって つんと上を向いているから

俄然 勇気凛々としてるの
嗚呼 まっさらな手帳を知ってほしくて
空想するの だめ 始まるわ

今どこで何をして 誰と笑うの
考えぬようにして考えている
伏せた目に映るのは ファンタシー

白黒のメモリー わたしたち映画にするなら
きっと駄作 曖昧なクライマックス
宛てのない喝采が震えるわ

何故行くの ずっと傍にいてほしい 嗚呼
いつからか わたし変ね 勘違いだったわ
そんなこと らしくない 云えないわ

何故に微笑むの ずっと傍にいられないなら
サヨナラを教えないで 覚えたくない
そんなこと らしくない
云わない 云わない 云わないわ
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