ばあばのおまじない

からだの弱かった僕は
いつも大事な日に風邪をひいた
遠足の前の日
家族旅行の時でも

そんな時いつもばあばが
僕の胸に手をあててくれた
一晩中寝ずに
そばにいてくれた

ばあばのおまじないは
なんだって治せる魔法の薬だと
枕元で教えてくれた
くしゃくしゃの優しい顔で

目覚めると治ってた
ばあばのおまじない

あれから僕も大人になり
体も丈夫になったけれど
ばあばはもういない
ばあばはもういない

ばあばのおまじないは
なんだって治せる魔法の薬だと
あの夜を思い出すんだ
辛いことがあるたびに

じいじのおまじないは
なんだって治せる魔法の薬だと
いつか僕も幼い胸に
手をあてる日がくるかな

ばあばのおまじないは
なんだって治せる魔法の薬だと
枕元で教えてくれた
くしゃくしゃの優しい顔で

目覚めると治ってた
ばあばのおまじない

僕は忘れないよ
ばあばのおまじない
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