空白の四月

しとど雨 佇むのは二足ばかり
こんな日も 過不足なく息をしてる

足りない埋めたい穴を塞ぎ合って
いまは少し おやすみなさい
過ぎ去ることを「過去」と呼ぶなら
一秒でも早く

「もう二度と会えない」
それくらいの事と笑って言わせて
君よ疑わないで
逃げるように走って
追い越したのは
空白の四月

当てはなく 彷徨うような二足ばかり
どんな日も 意味があると言ってくれるの?

閉じたい伏せたい現実に目を開けば
悲しいほどに 泣けはしないでしょう
取り留めたから 目的地に行かなきゃ
早く動かなくちゃ

「もう一度会いたい」
欲しいものは過去ばかりに浮かんだ
君よ嘘を吐かないで
追いつくように走って
見えた背中は
僕自身だった

それでも雨が降り続くなら
僕が傘になる

「もう二度と会えない」
それくらいの事と笑って言わせて
君よ疑わないで
逃げるように走って
追い越したのは
空白の四月
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