二人山行

緑の木漏れ陽 踏み込む足に
風に吹かれた 落葉がからむ
ザイル担いだ 友の背中に
差しこむ陽日(あかり)が 絆を結ぶ

脚場の悪さや 岩場の道は
重いザックが くいこむ辛さ
逸(はや)るこころを ぐっと抑えて
ひたすら歩めば 心も静か

季節の歩みが パノラマになり
はるか稜線 流れる雲よ
ガレやゴーロに 気をつけながら
山男(おとこ)の願望(のぞみ)の 頂上(いただき)めざす
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