赤い花

春にそむいて散る花びらを
背にうけゆこうひとり旅
流れる雲のそのまたはてに
なにが待つのかこのおれを

思い出さすな夜空の星よ
深いひとみの面影を
道なき道をふみしめきょうも
たどる心よ強くあれ

ゆうべ見た夢故郷のひと
髪に一輪赤い花
こぼれる涙とばしておくれ
帰るあてないひとり旅
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