さすらい酒

旅のさみしさ 心の寒さ
たまらなくって 酒になる
黒を白だと 云えない俺にゃ
泊めてもらえる 女もいない

深い理由など なかったくせに
捨てたあいつよ ふるさとよ
氷ばかりの グラスをふれば
遠い涙の あぁ音がする

生きるきびしさ 男のつらさ
酔えばなおさら ひとりぼっち
誰の世話にも なりたくないと
月の吠えても あぁ細る影
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