おもいでの扉

永い 永い
沈黙のむこうには
もう 愛は見えないと
君の瞳が 叫んでる
ドアを 閉めて
振り向いた僕には
もう二度と逢えない
その意味さえ分からなくて

流れる街の 速さの中で
心をなくしたまま
降りだした雨の
人波に押され にじんだ
ひとみの つぶやき

どこへ行けばいい
悲しみが空までとどきそう
どこへ行けばいい
君のいない部屋のドアを叩く
さよなら さよなら
おもいでの扉

二人 並ぶ 写真さえ今も
まだ側にいるようで
いとしさだけ 連れてくる
流れる時の 速さの中に
僕だけ止まったまま
忘れることも 離れることも
できずに 濡れてる 雨に

きっと歩きだす
悲しみが空を流れてゆく
きっと歩きだす
雨は上がり街は動き出す
さよなら さよなら
おもいでの扉

きっと歩きだす
悲しみが空を流れてゆく
きっと歩きだす
雨は上がり街は動き出す
さよなら さよなら
おもいでの扉
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